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図1 BRAVIAの新機種
図1 BRAVIAの新機種
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 ソニーは,液晶テレビ「BRAVIA」の新製品として,いわゆるフルHDに対応する画面寸法が40型以上の15機種を発表した(発表資料)。画面寸法は40型,46型,52型に加えて70型をラインアップにそろえた(図1)。これまで,フルHD対応で40型以上の大型液晶テレビは8機種だった。今回は市場拡大が見込まれる40型以上の大型液晶テレビを大幅に拡充した形である。

 ソニーによれば,2000年ころに32型以上の大型CRTテレビの国内出荷台数でピークとなり,そのときに大型CRTテレビを購入したユーザー層によるテレビの買い替え需要がこれから本格化するという。フルHD対応の大型液晶テレビの機種数を増やすことで,この買い替え需要を取り込みたい考えである。2007年9月20日から順次販売を始める。価格はすべてオープン。市場推定価格はこちら(PDFファイルの最終ページにあり)。

映像を撮影時に生じる「撮像ボヤケ」も解消


 今回の機種では,画像処理技術や液晶パネルなどに工夫を施し,画質向上を図っている。画像処理技術については,ソニーの動画応答改善技術「モーションフロー」に,「IBリダクション機能」を加えた。モーションフローとは,毎秒60コマで送られてくる映像をフレーム補間によって新たなフレームを作り出し,120コマで描画する技術である。従来はWXGA(1366×768画素)対応機種にモーションフローを採用していたが,今回はフルHD対応品にも用いた。IBリダクション機能とは,映像を撮影時に生じる「撮像ボヤケ」を検知して補正する技術である。今回の機種から採用した。モーションフローとIBリダクション機能を組み合わせることで,従来の倍速表示に比べて,動きの速い映像を残像感少なく表示できるとする(図2)。モーションフローとIBリダクション機能は,XシリーズとWシリーズが搭載する。

 液晶パネルについては,階調表現を従来の8ビット表示から今回10ビット表示に高めた。加えて色再現範囲も広く,70型品を除き,バックライトに通常のCCFLを用いる機種に比べて約120%,NTSC規格比で約102%である(いずれもu’v’色度図での比較)。

LEDバックライト,70型品で復活


 70型品は色再現範囲がさらに広い。バックライトにはCCFLの代わりに,赤色,緑色,青色の3種類のLEDを用いる。バックライトに通常のCCFLを用いる機種に比べて,色再現範囲は約1.6倍もある(’v’色度図での比較)(図3)。

 LEDバックライトを搭載した液晶テレビは,ソニーにとって「QUOLIA 005」以来である。当時は消費電力やコストが高いことから他の機種には展開できなかった。今回は,LEDバックライトのエネルギー効率を従来に比べて約220%まで向上させ,消費電力を低減させた。70型でありながら,QUALIA 005の46型品と同等の消費電力に抑えているという。搭載するLEDの個数など,詳細は未公表。

 このほか,今回の液晶テレビでは無指向性の電波を利用する「RFリモコン」を採用し,従来の赤外線リモコンに比べて操作性を高めている(Tech-On!関連記事)。

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図2 モーションフローとIBリダクション機能の処理の流れ
図2 モーションフローとIBリダクション機能の処理の流れ
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図3 左側がバックライトにCCFLを使う52型品,右側がバックライトにLEDを使う70型品。写真では,赤色系の色合いが異なるように見え,LEDバックライトの方がより濃い色合いになっているようだ。
図3 左側がバックライトにCCFLを使う52型品,右側がバックライトにLEDを使う70型品。写真では,赤色系の色合いが異なるように見え,LEDバックライトの方がより濃い色合いになっているようだ。
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