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図1 「Research Front Award 2007」の受賞者
図1 「Research Front Award 2007」の受賞者
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図2 共引用(co-citation)を利用してリサーチ・フロントを抽出
図2 共引用(co-citation)を利用してリサーチ・フロントを抽出
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  科学技術論文の分析を手掛ける米Thomson Scientific社は,科学技術で近年優れた業績を残した17名の日本人科学者を選出し,同社のイベント「Research Front Award 2007」で表彰した。日本における同賞の表彰は2004年に続いて2回目である。
 
 同社は,受賞者の選出に「リサーチ・フロント」と呼ぶ分析手法を用いた。まず,22の学術分野で引用数が上位1%に属する論文(高被引用論文)を抽出する。次に,最近発表された論文のうち,ある二つ以上の高被引用論文を共通して引用している論文群を見つけだす。これらの論文群が,先端の研究領域(リサーチ・フロント)を構成しているとみなす。

 リサーチ・フロントの手法は,単独の論文の引用数に注目する手法と比べ,新興の研究領域の活動をとらえやすい利点があるという。今回の受賞者は,2001年~2007年の期間に特定された5348のリサーチ・フロントのうち,それぞれの領域で最も引用された論文の著者から選ばれた。

<受賞者と研究テーマ>

機能性らせん高分子の発見,設計と合成
岡本 佳男 氏 (名古屋大学)
八島 栄次 氏 (名古屋大学)

自然免疫によるウイルス認識からインターフェロン産生にいたる経路の解明
審良 静男 氏 (大阪大学)

新規磁性形状記憶合金の開発
及川 勝成 氏 (東北大学)

酸化物磁性半導体のコンビナトリアル探索と室温強磁性の発見
鯉沼 秀臣 氏 (物質・材料研究機構)
福村 知昭 氏 (東北大学)

カーボンナノチューブ可溶化・機能化デザインへの戦略的なアプローチ
中嶋 直敏 氏 (九州大学)

燃料電池用のスルホン化ポリイミド系電解質膜の開発
岡本 健一 氏 (山口大学)
喜多 英敏 氏 (山口大学)
田中 一宏 氏 (山口大学)

臓器の動きに関する精度を高めた4次元放射線医療
白土 博樹 氏 (北海道大学)

ポストペロフスカイト相転移の発見と地球の最下部マントルの研究
廣瀬 敬 氏 (東京工業大学)
村上 元彦 氏 (岡山大学)

ビスマスペロブスカイトにおける強磁性強誘電体の探索
東 正樹 氏 (京都大学)
島川 祐一 氏 (京都大学)
高野 幹夫 氏 (京都大学)

多機能性チオウレア触媒の設計と触媒的不斉付加反応への応用
竹本 佳司 氏 (京都大学)