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原理構造図
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 アキレスは,太陽光による温度の上昇を大幅に抑える暗色系表皮材「アキレスサーミオンクール-dc」を開発した。自動車用シートなど内装材表皮としての利用を想定している。この表皮材は,近赤外線を透過する特殊黒色層(表皮層)と高反射白色層(反射層)を合わせた2層構造になっている。表皮層は,可視光域の光線を吸収しながら近赤外線領域は透過する特殊有機顔料を使用し,日射反射率が高い反射層と積層させることで,近赤外線領域の熱線を高率で反射させる。

 この積層構造により,黒色など暗色系の色調ながら近赤外領域の反射率を高め,太陽からの熱線を高率で遮へいできるようになった。直射日光下での表面温度を比較すると,30分の照射でこれまでの黒色表皮材が52.4℃になったのに対し,サーミオンクール-dcは32.9℃と最大で約19℃(直射日光の下での乗用車室内インパネ部を測定したケース)低減できた。

 同社は既に,淡色系のシートを発売してテント用途などに供給している。淡色系は自動車内装用途には不向きなため,今回暗色系を開発した。自動車内装材に使用した場合,室内温度上昇を抑えられので夏場のエアコン負荷も低減できる。PVCレザー,ポリウレタン合成皮革にも展開する方針。自動車内装の表皮材だけでなく,オートバイやジェットスキー,トラクタなどのシート用表皮材としても用途開拓を検討する。

 なお,この開発品は,2007年10月4~6日に米国ラスベガスで開催されるファブリック関係の展示会「IFAI Expo 2007」と,同月24~31日にドイツのデュッセルドルフで開催されるプラスチックの展示会「K-2007」で公開する。

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