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図1 ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE) 代表取締役社長兼グループCEOの平井一夫氏
図1 ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE) 代表取締役社長兼グループCEOの平井一夫氏 (画像のクリックで拡大)

 ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE) 代表取締役社長兼グループCEOの平井一夫氏は,幕張メッセで開幕した「東京ゲームショウ2007(TGS2007)」の基調講演で,プレイステーション 3(PS3)の販売戦略を説明した。

「DUALSHOCK 3」11月に発売

 同イベントに合わせた主な新発表は二つあった。一つは,PS3専用コントローラ「SIXAXIS」に振動機能を加えた「DUALSHOCK 3」を発売すること。2007年11月から日本で,2008年春から米国や欧州で,オプション品としてそれぞれ販売する。価格は未定である。

図2 加速度検知機能に加えて振動機能を加えた「DUALSHOCK 3」
図2 加速度検知機能に加えて振動機能を加えた「DUALSHOCK 3」 (画像のクリックで拡大)

 SCEは,コントローラを通じてユーザーに振動を伝える技術について,米Immersion Corp.との特許係争で2005年3月に敗訴した(Tech-On!関連記事1)。この特許係争が,SCEがPS3のコントローラに振動機能を載せなかった理由の一つとみられる。その後SCEは,PS3発売後の2007年3月に,Immersion社とライセンス契約に踏み切っていた(Tech-On!関連記事2)。

 東京ゲームショーでは,DUALSHOCK 3対応の複数の新作ゲームが試遊できる状態で展示されている。さらに,過去に販売したゲームの一部はオンライン・アップデートによりDUALSHOCK 3に対応する予定という。

 もう一つの発表は,仮想空間「PlayStation Home」のサービス開始を2007年秋から2008年春に延期すること(Tech-On!関連記事)。延期の理由は「サービスをより充実させるため」(平井氏)という。

「PS3はゲーム機」強調

 2007年8月までのPS3の販売台数は全世界で500万台強と,約1000万台を売り上げたXbox 360やWiiの半分ほどに留まった。「期待した数字には届かなかった」(平井氏)。

図3 PS3の販売台数は500万台強
図3 PS3の販売台数は500万台強 (画像のクリックで拡大)

 SCEは今後,年末商戦に向けて「さまざまなマーケティング上の施策を講じる」(平井氏)ことで,2008年3月までの総出荷台数を1100万台に伸ばす計画という。ただし本講演では,値下げを含めた具体的なマーケティング戦略は明らかにされなかった。

 平井氏は「PS3をゲーム機として再定義する」と語り,ゲーム機としてのPS3の魅力を高めることに経営資源を集中させる方針を改めて示した。具体的には,ゲーム開発者の声を取り入れてソフトウエア開発環境を改善したり,ゲーム・ユーザーの声を今後の機能拡張に反映させるといった地道な施策により,ゲーム開発者やユーザーの満足度を高める。「コントローラに振動機能を取り入れたのも,ユーザーからの強い要望に応えたかったため」(平井氏)という。

<お詫びと訂正>
記事掲載当初,PS3の総出荷台数を1100万台に伸ばす計画の期限を2007年3月と記載したのは,2008年3月の誤りでした。お詫びして訂正します。

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