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 米Gartner, Inc.は,パソコンの世界出荷台数が2007年に対前年比で12.3%増,2008年に同11.0%増となるとの見通しを明らかにした(発表資料)。2007年の残りの期間については,ノート・パソコンの需要が旺盛で,新興市場におけるデスクトップ・パソコンの出荷も伸びると見られることから,若干加速すると予測する。

 しかし,2008年前半における前年比成長率は,Gartner社が以前に発表していた予想よりも若干下回ると見込む。2007年前半のデスクトップ・パソコンの出荷が好調だったため,その反動を受けて2008年前半の成長率は鈍化傾向になるという。2008年後半は,デスクトップ・パソコンの買い替えサイクルが始まるため,需要が回復すると見る。

 Gartner社によれば,パソコン市場のけん引役は依然としてノート・パソコンが担っている。販売価格の下落や性能の向上,無線接続の普及が成長を後押ししている。また,新興市場もパソコン市場全体の成長を押し上げている。2007年前半における新興市場のパソコン出荷数は対前年同期比で70%増加し,パソコン出荷台数全体の42%を占めた。2007年と2008年における成熟市場の出荷台数の成長率が7.0%にとどまる見通しなのに対し,新興市場の成長は18.6%に達する見込みという。

 現在,世界経済の減速が懸念されているが,この懸念は今後数カ月間のパソコンの出荷台数にはほとんど影響を及ぼさない,とGartner社は分析する。ただし,世界経済は変動しやすい状況が続くため,パソコン・メーカーはサプライ・チェーンの柔軟性を最大限に確保する必要があるとしている。