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図1 アジレントの計測システムを使ったDisplayPortの試験画面
図1 アジレントの計測システムを使ったDisplayPortの試験画面
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 次世代のデジタル・ディスプレイ・インタフェースであるDisplayPortの規格認証試験に準拠した計測システムを,アジレント・テクノロジーが発売した(詳細な情報)。DisplayPortはパソコンやテレビ,DVDレコーダなど様々なデジタル機器間で映像や音声のデータを伝送するための技術である。今回発売した計測システムは,VESA(Video Electronics Standards Association)が2007年4月に策定したDisplayPort Ver.1.1で規定されている物理層への準拠を確認する試験を実行できる。試験機関で実際に用いる試験や,機器メーカーや電子部品メーカーにおいて開発した対応製品を試験機関に送る前に事前検証する用途に向けている。

 通常,高速データ伝送技術の規格認証試験は,インタフェースの仕様とは別に策定される試験仕様に基づいて実施する。Ver.1.1の場合,現時点では対応する正式な認証試験の仕様が決まっていない。しかし,DisplayPortに対応した製品を先行開発するメーカーは,正式な試験仕様の策定を待っているわけには行かない。アジレントは,計測システムを先回りして用意するために,周波数帯域など計測器の要求仕様を分析,すでに公表されている試験仕様のドラフト版に記載されたものから変更する可能性がない点に注目した。正式な試験仕様での細かな仕様の変更は,「ソフトウエアのバージョンアップで対応可能」(アジレント)だとしている。

 今回発売した製品は,手動または自動で規定された試験項目を実施できる機能に加えて,対応製品の開発時でのデバッグや特性評価に向けた機能を搭載している。計測システム全体は,同社のデジタル・オシロスコープ「Agilent Infiniium DSO80000シリーズ」,計測ソフトウエア「Agilent U7232A DisplayPortコンプライアンス・テスト・ソフトウェア」,治具「Agilent W2641A DisplayPortテストポイント・アクセスアダプタ」で構成している。価格は約120万円である。すでにHDMIの規格認証試験に向けた同社製計測器を保有している場合,計測ソフトウエアと治具および計測器の一部のアップグレードなどの追加投資のみで,DisplayPortの試験に対応できる。

 なお,アジレントは今回発売した計測システムを,10月2日~6日にかけて開催される「CEATEC JAPAN」で展示する予定である。