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会見の様子
会見の様子
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 TDKは,アルプス電気のHDD用ヘッド事業の資産譲渡契約を締結し,2007年9月26日会見を行った(Tech-On!での第1報はこちら)。

 取得金額は消費税など込みで361億5000万円。取得するのは,主にアルプス電気のヘッド製造の後工程設備と,特許権やノウハウなどの知的財産権である。金額の内訳は,「設備に関してはアルプス電気の発表した帳簿価額(73億2000万円)とほぼ同程度」(同社)。残りの約288億3000万円程度が「特許権やノウハウなど」(同社)の金額である。取得後の後工程の生産能力は現状から,「20%強増える」(同社)と説明する。ただし,ただちに生産数量が20%強増えるわけではないという。2009年末に取得が完了する見込み。目的はヘッド事業の技術力と効率の向上により,国際競争力を高めることである。両社は2007年3月に基本合意を発表して以来,条件などに関する交渉を進めてきた(Tech-On!関連記事)。

 今回の取得によって2007年度のHDD用ヘッド事業は,2006年度の実績と比べて「数量ベースで20%程度伸びるだろう」(同社)と予想する。会場から出た取得後のシェアなどに関する質問に対しては,「競争力を高めたい」(同社)と明言を避けた。

 取得する設備は,新潟県長岡市と,中国の江蘇省無錫市と浙江省寧波市にあるアルプス電気の工場の後工程設備である。特許権とノウハウなどの知的財産権の詳細は明かさなかった。アルプス電気からTDKへの人員の異動はない。ただし知的財産権の獲得に伴い,一時的に人的な交流はあるという。