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 米DisplaySearch社は,2007年第2四半期におけるテレビ向けICの世界市場調査の結果を発表した(発表資料)。映像処理用ICやIP変換/スケーリングICを合計した出荷個数は,対前年同期比51%増,対直前期比12%増となった。売上高は対前年同期比8%増,対直前期比3%減の2億9870万米ドルだった。売上高が直前期から減少したのは,平均販売価格の下落が出荷個数の増加よりも急速に進んだことが要因という。

 DisplaySearch社によれば,2007年第2四半期のテレビ向けICメーカーの売上高は,予想をわずかに下回った。その原因として同社は,米Vizio,Inc.のような低価格テレビを販売する企業の台頭を挙げる。Vizio社は低価格製品を武器に,第2四半期の北米テレビ市場で出荷台数シェアの首位に躍り出た(Tech-On!の関連記事)。しかし,これらの低価格テレビの好調な販売は,テレビ用ICの平均販売価格の低下を引き起こしたとする。

 メーカー別の出荷個数シェアを見ると,米Trident Microsystems, Inc.が首位で,27.2%のシェアを占める。出荷個数は,直前期と比べて20%増加した。2位は米Genesis Microchip Inc.で,シェアは13.1%。出荷個数は同13%増加した。以下,台湾MediaTek, Inc.,スイスMicronas Semiconductor Holding AG,米Advanced Micro Devices,Inc.(AMD社)と続く。シェアはそれぞれ11.2%,10.5%,8.7%である。AMD社のシェアは買収したカナダATI Technologies Inc.の分を含んでいる。上位5社の中では,Micronas Semiconductor社が唯一,直前期から出荷個数を減らした。

メーカー別の出荷個数シェア
メーカー別の出荷個数シェア (画像のクリックで拡大)

 2007年後半は,売上高も出荷個数も上向くとDisplaySearch社は予測する。2007年通年の売上高は,対前年比2%増の12億7000万米ドルと見込む。年末商戦のある10~12月期に向けた積極的な販促活動やOEMメーカーによる在庫の蓄積,放送技術がアナログ方式からデジタル方式に移行することが,貢献するという。