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図1 リーダー電子が販売するRIGOL社のデジタル・オシロスコープ「DS1302CA」
図1 リーダー電子が販売するRIGOL社のデジタル・オシロスコープ「DS1302CA」
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 リーダー電子が中国の計測器メーカーRIGOL Technologies Inc. (ホームページ)と代理店契約を結んだ(ニュースリリース)。今回の契約におけるリーダー電子の狙いは,RIGOL社の汎用計測器の販売を通じて,既存顧客がいない事業分野での販路の開拓や技術ニーズの収集である。一方,RIGOL社側の狙いは,日本で販売およびメンテナンスの拠点を確保することである。リーダー電子は,放送用など特定の応用分野に特化した計測器の開発・販売で実績がある。一方,RIGOL社は北京に拠点を置き,世界の42カ国に汎用のデジタル・オシロスコープやファンクション・ジェネレータ,マルチメーターなど汎用性の高い計測器の分野で実績があるため,補完関係にある。

 リーダー電子は,これまでもオシロスコープを開発・販売していた。ただし,放送局での波形モニターなど特定用途に特化した仕様の製品である。こうした特定の用途での性能と使いやすさを追求した製品は,選択と集中を推し進めた結果得られた同社の強みである。しかし,一方で事業の拡大を阻む要因にもなっていた。まず,既存の顧客が特定業界に偏っているため,他の業界に向けた新製品を販売仕様としても販路がなかった。また,保有する技術を他の業界に向けて応用するためには, 最先端のニーズに関する情報を広く収集する必要があるが,情報源になる顧客が偏っているために突っ込んだ情報収集ができなかった。

 汎用の計測器は,電子機器を開発している機器メーカーのほとんどが顧客になり得る。極論を言えば,実際に売れなくても販路の開拓や,販売活動を通じて顧客の声は収集できる。このため,リーダー電子にとっては,特定用途の計測器を開発・製造する技術を,他の分野へと横展開するためには,汎用計測器を扱う必要があった。今回,汎用計測器の販売に踏み切る上で,供給元を精査したもようである。最終的にRIGOL社を選択した理由は,「性能や品質を左右するキー・パーツには日本製の部品を使い,厳格に管理された製造体制で作られているなど,非常に品質の高い製品だったから」(リーダー電子)という。
 
 リーダー電子は,RIGOL社の製品を2007年10月1日から販売する。販売する製品の一つであるデジタル・オシロスコープ「DS1302CA」はバンド幅が300MHzで,リアルタイムでのサンプリング・レートが最大2Gサンプル/秒,等価サンプリング・レートでは同50Gサンプル/秒である(図1)。メモリ長は1万ポイント。

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