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TDKが開発したTMRヘッド
TDKが開発したTMRヘッド
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 TDKは,HDDの面記録密度を602Gビット/(インチ)2にまで高める技術を展示する。CEATECに合わせて実施した実験で記録再生に成功した。線記録密度は1517kBPI,トラック密度は397kTPIである。3.5インチ・ディスクで716Gバイトに相当する。

 ディスクリート・トラック媒体に垂直記録方式で記録し,トンネル絶縁膜にMgOを用いるTMRヘッドで再生した。同媒体は記録トラック間に溝を掘って非磁性材料を充填し,トラック間の磁気的な影響を抑制したもの。記録媒体は昭和電工製で,TDKがディスクリート・トラック媒体に加工した。トラック・ピッチは64nmである。昨年のCEATECでは,同種の媒体とTMRヘッドの次世代品に相当するCPP型GMRを利用して面記録密度437Gビット/(インチ)2を達成していた。今回はTMRにとどめたままで面記録密度を向上させた。

 従来に比べTMR素子の接合抵抗(RA)を低くし,MR比を高くした。TMRの物理的なトラック幅も狭めている。垂直記録向け記録ヘッドにも新たな磁極構造を採用して記録能力を高めたという。スライダには,ヒーターの熱による膨張でヘッドと記録媒体の距離を調整するDFH(dynamic fly height)と呼ぶ技術を搭載している。DFH技術は,昨年のCEATECで利用したヘッドでも利用していた。

 製品化に関しては,「顧客しだいだが,600Gビット/(インチ)2級の製品化は2010年以降と考えている」(TDK)と説明する。

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