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GBDriver HS1を搭載した64Gバイトの1.8インチSSD
GBDriver HS1を搭載した64Gバイトの1.8インチSSD
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 TDKは,1個のメモリ・セルに複数のビット情報を格納できるMLC(multi level cell)型NANDフラッシュ・メモリに対応したコントローラLSIを開発し,「CEATEC JAPAN 2007」で展示した。今回開発したのは「GBDriver HS1」と呼ぶNANDフラッシュ・メモリ・コントローラLSIである。このコントローラLSIは,50nm世代のMLC型とSLC(single level cell)型の双方のNANDフラッシュ・メモリに対応を図っている。これまでに製品化されているSSDのほとんどはSLC型にのみ対応していた。

  MLC型への対応を図るため,TDKは独自のフラッシュ・メモリ制御アルゴリズム「Kotobuki」を開発し,GBDriver HS1に実装した。TDKによれば,MLC型フラッシュ・メモリを用いた場合で,書き換え回数として約1万回,データ保持時間として約10年間が可能とする。Kotobukiでは,パソコンなどのアクセスを解析し,NANDフラッシュ・メモリのブロック制御を最適化することで,メモリそのものへの書き換え頻度を大幅に減らすことに成功したとする。

  加えて,GBDriver HS1では,「フラッシュ・メモリ制御回路とSATAインタフェース回路を業界に先駆けて1チップに集積化した」(TDK)という。実装面積を削減できるため,SSDの今後のさらなる大容量化に有利とする。このほか,GBDriver HS1にはCMVP Level 2相当のセキュリティ機能を搭載した。SSDのメモリ部にはコントローラLSIで暗号化したデータのみ格納されるため,万が一SSDが盗難された場合でもデータを盗み取られる可能性が低いとする。

 今回のCEATEC JAPAN 2007でTDKは,GBDriver HS1を搭載した64Gバイトの1.8インチSSD(solid state drive)を展示した。100Mバイト/秒の高速アクセスが可能とするが,搭載するNANDフラッシュ・メモリはSLC型だった。このSSDはノート・パソコンや車載機器などにおけるHDDの代替を狙う。既に特定顧客向けにサンプル出荷を開始しており,2008年第1四半期から量産を始める。これに引き続いて,TDKは,GBDriver HS1とMLC型フラッシュ・メモリを搭載した128GバイトのSSDを2008年に量産する方針である。

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