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左の16ピンのICが「IRS2092」。右の上下二つの銀色のチップがパワーMOSFET
左の16ピンのICが「IRS2092」。右の上下二つの銀色のチップがパワーMOSFET
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 米International Rectifier社(IR社)は2007年10月2日,D級デジタル・オーディオ・アンプ向けの駆動IC「IRS2092」のサンプル出荷を開始した。従来品の「IRS20955」は,アナログ信号を入力するPWM(パルス幅変調)のチップが別途必要だったのに対し,IRS2092はPWM変調器を内蔵する。これによりアナログ信号を直接入力できるようになった。50~500Wのデジタル・オーディオ用のパワーMOSFETと組み合わせて利用する。

 IRS2092を利用したD級デジタル・アンプは,従来,広く用いられてきたAB級アナログ・アンプに比べ,実装面積が小さくて済むのが特徴。このため,多チャネル対応にするために実装面積が限られるカー・オーディオや,家庭向けの小型のオーディオ機器などに向く。それでいて,音響特性はAB級アナログ・アンプとそん色ないという。

 IRS2092は,D級アンプに必要な,誤差アンプ,PWM変調器,パワーMOSFETのゲート駆動回路を内蔵した。PWM変調器とゲート駆動回路の間を絶縁することで,ゲート駆動の雑音からPWM変調器を保護している。クリック雑音低減回路や双方向の過電流検出回路も内蔵する。PWM信号の発生機能やパワーMOSFETのスイッチング速度に応じたデッドタイムの設定機能も持つ。パッケージは16ピンのSOPまたはDIP。単価は,1万個購入時で2.7ドル。

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