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色とりどりの太陽電池モジュールを並べて,太陽光発電を実演。発電した電力の一部は二つの電気2重層キャパシタに充電している。
色とりどりの太陽電池モジュールを並べて,太陽光発電を実演。発電した電力の一部は二つの電気2重層キャパシタに充電している。
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 TDKは,CEATEC JAPAN 2007で色素増感型太陽電池のモジュールを出展した。光を電力に変換する効率は,1cm2のセルで7.2%。色素増感型の中には変換効率11%を実現するものもあるが「非焼成プロセスを用いた中では世界最高レベル」(同社)という。

 色素増感型太陽電池は,酸化チタン(TiO2)と色素を組み合わせる「グレッツェル型」と呼ぶタイプが一般的だった。これに対し,TDKはTiO2の代わりに酸化亜鉛(ZnO)を利用した。「TiO2は高い温度で焼成が必要だが,ZnOなら低温プロセスが利用でき,熱に弱いプラスチック基板なども利用できるため」(同社)という。詳しい製造方法は明らかにしなかったが「ウェット・プロセス」(TDK)でZnOを成膜するのだという。プロセス中の温度は「乾燥させる時に最大で80℃」(同)と低い。今回は基板にPENを用いている。

DVDで培った色素の技術を応用

 TDKは「色素増感型であれば,CDやDVDで培った色素の技術が応用できる」(同社)ことから1998年ころに色素増感型太陽電池の開発に取り掛かり,今まで地道に開発を続けていたという。実用化の目標時期は2010年ころ。同社の電気2重層キャパシタを薄く太陽電池モジュールの裏に張り付けて,充電機能を持たせることを狙っているという。