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図1 有機ELバックライトの展示品
図1 有機ELバックライトの展示品
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図2 40mm角品の発光スペクトル
図2 40mm角品の発光スペクトル
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図3 2.8型品の展示品と各種仕様
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 ロームは,白色光を発する有機ELパネルを使ったバックライトをCEATEC JAPAN 2007に出展した。白色有機ELパネルは40mm角で,これをタイルのように面内に並べてバックライトを構成した。広告や公共表示板のほか,液晶パネルへの搭載も想定している。同社ブースでは,風景を映し出した写真にバックライトを組み合わせていた(図1)。実用化時期について同社は,「まだ研究開発中のため未定」(同社の説明員)とした。

 バックライトに用いる白色有機ELパネルは,青色と緑色,赤色の3種類の光を発する3波長型である(図2)。輝度は5000cd/m2。平均演色評価数(Ra)は80。視野角は広く,±60度の範囲内での輝度変化は5%以下である。厚さは1mm。発光効率は未公表だが,「白熱灯よりは優れている」(ロームの説明員)という。

 この白色有機ELバックライトを組み込んだモジュールは,厚さが約30mmである。白色有機ELパネルを20枚程度並べ,その上に拡散板を設けた。拡散板を使うことで,パネルの境界部分を見えないようにし,バックライト面内が均一に発光するようにしている。白色有機ELバックライトは1mmと薄いので,モジュールをもっと薄型化できそうに見える。しかし,映像を映し出す表示パネルとバックライトの距離を縮めすぎると,バックライトを構成する有機ELパネルの継ぎ目が見えてしまうという。今後は拡散板を改良し,表示パネルとの距離を近づけられるようにしたいとする。

 40mm角の有機ELパネルのほか,ロームは発光部の寸法が2.8型(62.10mm×41.00mm)の試作品も出展した(図3)。外形寸法は69.85mm×43.35mm×0.55mmである。発光スペクトルは,今回出展した40mm角品と変更しており,より広い波長領域で光強度が均一にできるようにしている。40mm角品と比べ,素子構造なども変更したという。