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リジング:JFE443CTとSUS304 引っ張り試験後の外観比較
リジング:JFE443CTとSUS304 引っ張り試験後の外観比較
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色調:JFE443CTとSUS304 熱処理後の比較 
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 JFEは,フェライト系ステンレス鋼「JFE443CT」(21%クロム-0.4%銅-微量チタン添加)の製造工程の条件を見直すことにより,「リジング」と呼ばれる加工時のうねり(しわ)の低減を実現した。これにより,成形加工後の研磨仕上げなどが軽減できる。既に2007年10月以降の販売分から,全量に新技術を適用している。

 さらに,白い色調の「2BW」の開発にも成功した。これはSUS304を大気中で熱処理する2B仕上げの色調に近いという。同鋼とSUS304を並べて使う建材や産業機械などの分野では,両者の色調の違いが問題になるケースがあったが,今回の改良で鋼種による色調差が大幅に低減できたという。同鋼は,高値が続くニッケルやモリブデンを添加せずに,SUS304(18%クロム-8%ニッケル)と同等の耐食性を有するニッケルフリー・モリブデンフリーの耐食鋼である。

 リジングはフェライト系ステンレス鋼に特有の現象で,通常は母板を厚くすれば低減できる。これまでクロム含有量が多くなると母板が厚くできないという問題があったが,工程条件の見直した効果でうねりの高さが従来に比べて約70%低減できた。

 また,これまでの同鋼の2B仕上げの色調はSUS304の還元雰囲気中での熱処理BA仕上げに近く,光沢のある黒色系だった。このためSUS304の白色系の2B仕上げと色調に大きな違いがあった。今回の白色系の実現で,特性と共に外観でもSUS304に近づけられたとしている。