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 松下電器産業社長の大坪文雄氏は2007年10月5日に都内で記者会見を開き,同社の中期経営計画「GP3計画」に二酸化炭素(CO2)削減の数値目標を新たに追加したことを明らかにした。GP3は,2007年度を初年度として2009年度までに売上高10兆円,ROE(株主資本利益率)10%を達成し,「グローバルエクセレンスへの挑戦権を獲得する」ことを目指している。しかし「地球温暖化の進行が明確になり,各国の動きを見ると,環境目標をGP3に明確に組み込まないと,たとえ売上高や利益の目標を達成してもグローバルエクセレンスとは呼ばれないだろう。(企業には)強い環境意識が求められている」と大坪氏は強調した。今後CO2排出量は,売上高や営業利益,在庫などと同列の基幹経営指標に“格上げ”される。

 会見には海外メディアも多く参加しており,松下電器は世界に向けて公約した形になった。

 具体的な数値目標は,生産活動で排出するCO2を2006年度の398万tから2009年度には30万t削減して368万tにすること。多くの企業のCO2削減目標は,売上増に連動して排出量を増やせる原単位目標が多いが,松下電器の目標は排出総量(絶対値)である点が特徴だ。削減には,歩留まりの向上や在庫の削減,品質の向上,生産拠点の統合といった生産性向上で対応し,既に具体的な対策も立案しているという。

 さらに,こうしたCO2削減を中心とした環境への取り組むを確実に実行するために,松下電器は「エコアイディア宣言」を策定している。「松下グループの3つのお約束」として,(1)省エネ商品の提供(2)事業活動でのCO2排出量の削減(3)エコ活動の普及---を進めるものだ。このうち省エネ商品の提供では,最も省エネルギ性能に優れた松下製商品の比率を現状の16%から倍増させ,2009年には30%にするという目標を設定している。