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 日本テクトロニクスが同社製リアルタイム・オシロスコープ「DPO7000シリーズ」と「DPO/DSA70000シリーズ」のファームウエアを刷新し,新しい機能を追加した(ニュース・リリース)。追加した機能は,信号の再現性や計測精度の向上に向けたもの。これによって,PCI-Express,Serial ATA,HDMIといった高速データ伝送技術の試験などにおいて,計測効率の向上やコストの低減ができる。

 今回追加した代表的な機能は,計測システムの特性に起因する雑音を制御するための帯域制限フィルタ機能,プローブやアクセサリーの特性を反映した計測信号の補正機能,より高いビット・レートの信号を取り込むためのパターン・ロック・トリガ,信号の中なら指定した形状になっている部分を検索するイベント・サーチ/マーク機能など。DPO/DSA70000シリーズなどを新規に購入する場合には,刷新したファームウエアが既に搭載された状態で出荷される。既に購入しているユーザーは,同社のWWWサイトからダウンロードして機能を拡張できる。

 新たに搭載した帯域制限フィルタ機能では,500MHzから1GHz間隔で帯域を設定できる。オシロスコープの帯域ロールオフ特性,平坦性などを各周波数レンジで保つことができ,必要な帯域外の信号の影響を低減する。帯域制限フィルタは最大リアルタイム・サンプル・レートを超えた帯域でも利用可能であり, 4チャネルすべてにおいて個別に設定できる。
 
 また,同社製のプローブやアクセサリーを使う場合,これらの特性を反映させて計測したデータをソフトウエアで補正できる。これによってオシロスコープとプローブを組み合わせた計測システム全体で取り込む信号の忠実度を高め,高精度の計測が可能になる。対象となるプローブは, P7380A型,P7380SMA型,P7313型,P7313SMA型,P7360A型,P7500シリーズである。

 従来,DPO7000シリーズとDPO/DSA70000シリーズでは,トリガをかけられる信号の上限のビット・レートは3.125Gビット/秒だった。今回追加したパターン・ロック・トリガを使えば,周期が分かっている信号ならば最大6.25Gビット/秒までの信号にトリガをかけることができるようになる。アイ・ダイヤグラムを描く場合などに使用する。
 
 イベント・サーチ/マーク機能は,記録した長いレコード長の計測結果を検索して,特定のイベントすべてに自動的にマークを付ける機能である。波形から所望のイベントをつぶさに探し出すのではなく,一覧表で確認できる。このため,複雑な信号の中から不具合を発生した部分をすばやく探し出し,対処できる。また重要なイベントをハイライト表示し,他のイベントはスキップすることによって,イベント間の関係を容易に把握できる。