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図1 LEDバックライト・モジュールの試作機。LEDの形状や配置方法などは,70型BRAVIAと同じという。光学シートの中央部右上に穴を空けており,LEDの配置が見えるようにしていた。この穴は実際の製品には設けていない。
図1 LEDバックライト・モジュールの試作機。LEDの形状や配置方法などは,70型BRAVIAと同じという。光学シートの中央部右上に穴を空けており,LEDの配置が見えるようにしていた。この穴は実際の製品には設けていない。
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図2 穴から見えるLEDを拡大したところ。
図2 穴から見えるLEDを拡大したところ。
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図3 2004年8月にソニーが「QUALIA 005」を発表した際に公開した,LEDバックライトの構成。光学シートの中央部に穴を設け,内部を見えるようにしていた。LEDの形状や配置方法が今回と大きく異なる。この穴は実際の製品には設けていない。
図3 2004年8月にソニーが「QUALIA 005」を発表した際に公開した,LEDバックライトの構成。光学シートの中央部に穴を設け,内部を見えるようにしていた。LEDの形状や配置方法が今回と大きく異なる。この穴は実際の製品には設けていない。
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 ソニーは,2007年10月2~6日に開催された「CEATEC JAPAN 2007」において,液晶テレビ「BRAVIA」の最新鋭である70型品に採用したLEDバックライト技術を披露した。バックライト光源に色純度が高い赤色と緑色,青色のLEDを使うことで色再現範囲を広げられる点をアピールするとともに,LEDバックライトの展示用モジュールを公開した。このモジュールは70型の製品よりも小型ではあるものの,同社の説明員によれば搭載するLEDの品種や配列方法,LEDからの光を拡散する光学シートとの組み合わせは実機と同じという。モジュール前面の光学シートの一部には穴が空けられており,内部に実装したLEDの配置などが見えるようになっていた(図1)。

 LEDバックライトを搭載した液晶テレビとしては,ソニーが2004年に発表した「QUALIA 005」がある。ソニーの説明によれば,今回の70型品が採用するLEDバックライトは,QUALIA 005と比較すると搭載するLEDの形状(品種)から配置方法に至るまで大きく見直しているという。今回は赤色と青色のLEDがそれぞれ1個,緑色LEDが2個の合計4個を1組にした。LEDの配置は四角形であり,上下に緑色LED,左に青色LED,右に赤色LEDを設けている(図2)。その組を横1列に複数並べ,さらに横1列に並べた複数組を縦方向にも並べることで,バックライトの面内にLEDを配置するようにしている。LEDの総数は未公表である。

 それに対してQUALIA 005では,緑色,赤色,青色,赤色,緑色と横1列に並べた5個のLEDを1組としていた(図3)。その組を横1列に複数並べ,さらにこれを縦方向にも並べた。搭載するLEDの総数は,46型品が90組で合計450個,40インチ型が65組で合計325個だった。LEDの消費電力は1個当たり約1W。

 LEDの形状も大きく異なる。今回搭載するLEDは,底の浅いお椀を伏せたようなレンズ形状だった。一方,QUALIA 005が搭載していたLEDは,円筒形の上にV字型の形状を備えたレンズを用いていた。QUALIA 005は米Lumileds Lighting,LLC(現在は米Philips Lumileds Lighting Co.)のLEDを使っていたが,今回の液晶テレビに採用したLEDの調達先についてソニーは明らかにしていない。