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遮熱性能の高い「快適耐熱下着」
遮熱性能の高い「快適耐熱下着」
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 NI帝人商事(本社大阪市)の子会社である帝健(同)は遮熱性の高い下着「快適耐熱下着」を2007年10月下旬に発売する。鋳造作業や炉前作業,溶解作業など高温環境下で人体を保護するのが狙い。吸汗性を高めて,着心地にも配慮した。価格は,半袖タイプで4400円(税別),長袖タイプで5400円(同)。

 一般に,消防活動や輻射(ふくしゃ)熱の激しい場所では防火服や耐熱服を着用する。さらに帝健は,炎から身を守るためには下着も重要とする。しかし,防火服や耐熱服のように防炎機能(自己消火機能)を備えた難燃下着は,消防士向けの製品があるのみだ。そこで同社は,難燃性の繊維を使って下着を開発した。採用したのは,帝人の耐熱アラミド繊維「テイジンコーネックス」と難燃性のレーヨン。これらを混紡して2層構造に仕上げることで,外の熱エネルギを遮断する。さらに,吸汗性を高める加工によって,綿製の下着と同等以上の吸汗性を実現したという。

 帝人の大阪研究センターが実施した燃焼性試験(JIS l 1091-1992)では,綿生地が全焼したのに対し,新製品の生地の炭化距離は縦・横共に5cmという結果。残炎時間は0秒,余じん時間*は1秒だった。遮熱性試験では,50℃のホットプレートで37秒間加熱した後の肌着の表面温度を測定したところ,新製品が32.1℃,綿下着が32.9℃と,新製品の方がわずかに遮熱性に優れていた。さらに,200℃で50秒間加熱した後の温度で比べると,新製品が80.5℃なのに対し綿下着は91.6℃となり,特に高温では新製品の方が遮熱性に優れるという結果が得られた。JIS L 1907の滴下法で行った吸水性の評価では,綿下着が吸水に117秒かかったのに対し,新製品は1秒未満で吸水した。

*物質の燃焼は,(1)物質が熱によって変質分解して可燃性ガスを発生し,炎を上げて燃える現象(2)炭化した残さが酸化して徐々に燃焼する現象----の二つに分けられる。余じんとは,この(2)のこと。それに対して(1)は,燃焼または炎焼と呼ぶ。

訂正:掲載当初,帝人が実施した遮熱性試験で,50℃で加熱した場合は「木綿下着の方が遮熱性が高い」としていましたが,正しくは「新製品の方が遮熱性が高い」でした。記事本文は既に修正済みです。