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 富士フイルムは2007年10月10日,L判およびはがきサイズの写真印刷に特化したプリンター「FinePix Printer QS-70」「同QS-7」を発表した。同年10月20日より出荷開始する。パソコンを介さずにL判の写真を印刷するプリンタは,セイコーエプソンの「カラリオ ミー」やキヤノンの「SELPHY」などが既に発売されている。特に若い母親が手軽に少ない枚数での印刷を望むニーズが強く,「プリンタ全体の市場が頭打ちのなか,小型写真プリンタは台数ベースで25%の成長をしている」(富士フイルム イメージング 営業本部 営業支援部 部長の岩田敏氏)。

 QS-70およびQS-7は,「手軽に使えること」と「高画質」をキーワードにして開発したという。手軽に使えるために,赤外線接続機能として「IrSimple」を採用。プリンタの受信部に向けてIrSimple対応のカメラから転送を指示するだけで,印刷ができる。IrSimpleを使うことにより,通信時間は2秒程度で済むという。「PictBridgeだとケーブル接続の手間がかかるし,転送に約18秒かかる。BlueToothによる接続だと,事前に機器同士を関連づける必要がある。転送時間も約23秒。IrSimpleが手軽かつ高速な手段だった」(富士フイルム イメージング事業部 イメージング技術部長の田先啓氏)。

 また高画質を実現するため,店頭での写真プリントで培った画像補整技術「ImageIntelligence」をQS-70/7にも適用。光源の推定や自動露出補正,階層補正,ダイナミック・レンジ圧縮によるハイライト部の飛びやシャドー部のつぶれを回避,といった技術を盛り込んだ。例えばタングステン光源のために全体が黄色くかぶった人物写真の場合,白やグレーの部分を画像から推定し,さらにその補整を掛けた結果として人物の顔が適切になるように修整を施すという。また昇華型熱転写方式を採用することも,高画質化に寄与するという。

 QS-70とQS-7では,前者がメモリ・カード・スロットを備え,撮影したメディアから印刷したい写真を選択する機能を備えている点が異なる。いずれもパソコンのプリンタとしても利用できる。価格はオープン。推定小売価格はQS-70が1万7000円,QS-7が1万2000円。ランニング・コストは1枚当たり30円程度。