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 米DisplaySearch社は,2007年第2四半期における中小型パネルの市場調査の結果を発表した(発表資料)。出荷枚数は対前年同期比15%増の5億4260万枚,売上高は同9%減の47億2720万米ドルだった。売上高は2007年第2四半期に底を打ち,今後2四半期は増加する見通しとDisplaySearch社は予測する。平均販売価格は上昇傾向。これはデジタル・カメラやPDA,車載モニターといった用途向けの出荷枚数が2ケタ成長を遂げたことによって,パネル供給が逼迫していることが要因という。DisplaySearch社は「中小型パネル市場が,供給引き締めの時期に移行したことは明らかだ。パネル・メーカーによる価格引き下げ幅も減少している」と分析する。

 メーカー別に見ると,出荷枚数では台湾Wintek Corp.が初めて首位に立った。モノクロ・パネル市場でのシェアの大きさと,シャープが米Motorola, Inc.の不振によって出荷枚数シェアを14ポイント減らしたことが効いた。シャープは出荷枚数は大きく減らしたものの,売上高では首位を維持している。

メーカー別の売上高シェア
メーカー別の売上高シェア (画像のクリックで拡大)

 シャープの売上高は,対前年同期比7%増の8億7160万米ドル。売上高で見たシェアは18.4%。売上高の2位はエプソンイメージングデバイスで,4億4680万米ドルである。シェアは9.5%。以下,東芝松下ディスプレイテクノロジー,韓国Samsung Electronics Co., Ltd.,韓国Samsung SDI Co.,Ltd.,台湾AU Optronics Corp.と続く。シェアはそれぞれ8.5%,8.0%,6.7%,5.4%である。

 用途別の出荷枚数を見ると,引き続き携帯電話機向けが最も多い。出荷枚数は前年同期と同水準の2億7510万枚と,市場全体の50.7%を占める。DisplaySearch社によれば,パネル・メーカーは,より利益率の高い写真ビューワー(digital picture frame)などの分野に生産能力を振り向けているという。写真ビューワー向けの出荷枚数シェアは0.3%とまだ小さいが,出荷枚数は直前期と比べて71.3%増加した。そのほか,PND(portable navigation device),多機能プリンター,PDA向けなどが大きく出荷枚数を伸ばした。

用途別の出荷枚数およびシェア
用途別の出荷枚数およびシェア (画像のクリックで拡大)

 2007年第3四半期の出荷枚数は,対前年同期比20%増の6億1160万枚に達する見通し。売上高は同1%増の55億米ドルと見込む。

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