PR
Royal Philips Electronics社CTOのRick Harwig氏
Royal Philips Electronics社CTOのRick Harwig氏
[画像のクリックで拡大表示]

 オランダRoyal Philips Electronics社 CTOのRick Harwig氏が来日し,同社における研究開発に関する記者会見を開いた。この会見の中でHarwig氏は,技術革新を起こすための同社の「オープン・イノベーション戦略」などを紹介した。

 オープン・イノベーション戦略とは,新技術や新サービスのアイデア出しから開発,製品の生産まで,研究開発から事業化に至るプロセスにおいて,大学や他社と協力するというもの。「日本企業の方々から見れば,オープン・イノベーション戦略はちょっと変わったやり方かもしれない」(Philips社のHarwig氏)。Philips社は事業の柱をヘルスケアと生活スタイル,照明としており,これらの事業が将来にわたって続けられるような新事業をこのオープン・イノベーション戦略で創出するようにしているという。

 オープン・イノベーション戦略は,オランダのEindhoven郊外にある「High Tech Campus」内で遂行している。もともとPhilips社の研究オフィスがあった場所に,オランダNXP Semiconductors社といったグループ企業のほか,米IBM社や米Agilent Technologies社などの大企業や,コンサルティング企業,ベンチャー企業など50社以上の企業と6000人以上の就業者が集まっているという。同戦略の成果は徐々に出つつある。最近の成果例として,照明機器向けのレーザ・センサを挙げた。構想段階でのアイデアはHigh Tech Campusで生まれ,実用化段階で製造会社を買収して製品を生産したという。

 Harwig氏によれば,オープン・イノベーション戦略を公式に打ち出したのは2004年1月。ただし,構想自体は30年前からあったとする。構想のキッカケの一例としてHarwig氏は,今から30年ほど前にオーディオ向けCDの開発でソニーと協力し,成功したことを挙げた。