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 NECは,導電性の布を用いた広帯域のアンテナである「広帯域ウェアラブルアンテナ(Wideband Wearable Antenna)」の試作機の開発に成功した(発表資料)。洋服などさまざまなものにつけたり,折りたたんで簡単に持ち運びができ,電波状態が悪いエリアにおける補助アンテナの役割を果たす。

 従来のアンテナは人体などの近傍で使用すると,インピーダンス特性が劣化し,十分な性能が発揮できなかった。しかし,今回NECが開発した広帯域ウェアラブルアンテナは,衣服に装着するような人体近傍の場合でも,自由空間内でもインピーダンス特性が劣化しない設計になっているという。また,従来導電性の布は,はんだ付けが不可能だったが,開発品は小型のフレキシブル基板に給電用の同軸ケーブルをはんだ付けし,その基板を容量結合させることによって給電を可能にしたとする。

 NECは,今回開発したアンテナを利用して,470~770MHz帯における地上デジタル放送の受信実験を実施する。その後,WiMAXなど将来的な通信向けのアンテナとしての可能性を検証し,開発を進めるとしている。

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