ファブレス半導体メーカのザインエレクトロニクス(ホームページ)は,第三者割当増資を行ない,1999年12月8日付けで12億4800万円を調達した。これにより登記後の資本金額は7億9620万円になる。また,時価総額は106億円になったという(1998年増資時の時価総額は12億円)。
同社は1992年に,LSIの設計会社としてスタートした。1998年に自社ブランドLSIを開発・販売する,いわゆるファブレス半導体メーカになり,業績が大幅に伸びた。得意とするのは,液晶ディスプレイ向けのLSI。グラフィックス・コントローラLSIと液晶コントローラICとのインタフェース回路を,安価なCMOS LSIで実現し,これが売れている。1999年の売上高は21億円を見込む(前年は4億円)。今回の増資で得た資金は,同LSIの開発加速などに活用するという。