米Artisan Components Inc.は,同社の回路ライブラリをIPコア開発者(IPコア・ベンダ)に無償で開放するプログラム「IPNet Partner Program」を設立した(リリース文)。台湾TSMC(Taiwan Semiconductor Manufacturing Co. Ltd.)や台湾UMC Group,シンガポールChartered Semiconductor Manufacturing Ltd.)といったシリコン・ファウンダリのプロセスに最適化した,Artisan社の回路ライブラリを組み合わせて,より大規模なIPコアを容易に開発できるようになる。
IPコア・ベンダやチップ・ユーザには,チップ上でIPコアの動作を安定させやすいというメリットがある。一方,Artisan社は回路ライブラリの利用が進み,ロイヤリティ収入の拡大が見込める。同プログラムには,米Mentor Graphics Corp.や米MIPS Technologies, Inc., 米Palmchip Corp.,米Tensilica, Inc.など21社が参加している。
なお,Artisan社は,チップ・ユーザ,EDAベンダ,設計サービス会社には,同社の回路ライブラリをライセンス料なしですでに提供している。