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 「1999年こそ,Fibre Channelが本当に離陸する年になる」(ハード・ディスク装置(HDD)で業界シェア2位の米Quantum社)。ここ数年,「次の年こそ普及する」と言いつづけて久しい高速インタフェース「Fiber Channel」業界が盛り上がりを見せている。米国ラスベガス市で開催中のCOMDEX/Fall’98で,Fibre Channel業界はこれまでの「オオカミ少年」的な立場を払拭すべく気勢を上げた。

 「いままでは普及に向けていくつかの問題点があった」(コントローラLSIを開発する米LSI Logic社)。まず,異なるメーカの機器間を結ぶときの相互接続性。いままでは相互接続できない機器が多かったという。そして,Fiber Channel対応のHDDを出荷するHDDメーカが1999年にようやく複数になること。「これまでは米SeagateTechnology社しか出荷できていなかった。複数メーカが出荷を始めれば,システム・ベンダが安心してFibre Channel対応の機器を作ることができる」(LSI Logic社)。

 実際にCOMDEXでは,相互接続を意識したデモをQuantum社が実施した。同社はFiberChannel対応のRAID装置に自社と Seagate社の3.5インチ型HDD(Fiber Channel対応)を混在させて,動作させた。このほか,米IBM社や富士通などがFibre Channel対応の3.5インチ型HDDを出展した。いずれもディスクの回転数が1万rpmである。HDDでシェア3位の米Western Digital社も同インタフェースに対応した開発中の3.5インチ型HDD(1万rpm)を動かしてみせた。記録容量は9.1Gバイト。製品では18G バイト前後になるもよう。1999年中の出荷を目指す。

 「毎年,同じように「来年こそ普及する」という話を聞いているけど,今年は本当なの?」――。この質問に対して,Fiber Channel用のコントローラLSIやインタフェース・ボードを開発する米QLogic社のVice President,Larry Fortmuller氏は,「1999年は売上げ全体でFibre Channel製品の比率が40%に上がるとみている。2000年にはさらに割合が増える。1997年には,こんな強気のコメントはできなかったよ」
と微笑んだ。