PR

 3年ほど前に米Seagate Technology社に買収された ハード・ディスク装置(HDD)大手メーカ米Conner Peripherals社の創業者だったFenis Conner氏が「米Conner Technology社」を設立,COMDEX/Fall'98を開催している米国ラスベガス市内のホテルで製品の売り込みを始めた。同社はHDDのベンチャー企業で,数百米ドルの低価格パソコンや,家電製品向けの低価格HDDにターゲットを絞って市場開拓を目指す。「低価格パソコンの市場は急激に伸びている。情報型家電分野もこれから期待できる。より安いHDDが求められている」(同社PresidentのPeter Knight氏)。

 Conner社は100米ドル以下の3.5インチ型HDD「Titan」の出荷を1999年第2四半期に始める。記録容量はディスク1枚で 4.3Gバイト。ディスク1枚を内蔵する機種と2枚内蔵する機種の2機種がある。「現状でも大手メーカは,100米ドル前後でHDDを販売している。ただし,小回りの利かない大手メーカは利益を上げられていない。Conner社では60米ドルのHDDでも利益を上げるようにする。安く作って,もうけを出すのが目標だ」(同氏)。具体的には,ディスク枚数とヘッドの数を減らしてコストを削減する。「HDDの記録容量に対するニーズは飽和している。ディスク枚数は1枚で十分だ。将来的には,60米ドルのHDDを実現したい」(Knight氏)と鼻息は荒い。情報型家電への搭載を見込んで,騒音を削減し,信頼性を高める技術を導入する。「詳細はまだ話せる段階にないがモータと筐体を工夫した。他社の従来品よりも信頼性に関するデータを2倍に高め,騒音を20%抑えることができる」(同氏)という。

 製造コストを下げるため,部品や装置の製造をすべて外部企業に委託する。組み立て工程は中国企業と提携した。製造技術にも工夫を加えた。詳細は明らかにしていないが,小人数で組み立てられる技術を導入したようだ。「1万5000平方メートルの建屋で1四半期当たり350万台を製造できる技術を導入した。これまで,この生産台数を実現するには11万平方メートルほどの敷地が必要だった」という。