米MIPS Technologies, Inc.は,同社の2000年度第2四半期(1999年10月~12月)の決算を発表した(リリース文1)。売上高は2150万米ドルと,対前年同期比で43%増えた。特に,新規契約分にあたるライセンス料による収入が前年同期の180万米ドルから,約4.4倍の790万米ドルに増えているのが目を引く。利益は対前年同期比60%増の660万米ドルと好調だった。
同時にMIPS社は通信用LSIのファブレス半導体メーカ3社と新たにライセンス契約を締結したと発表した。米Centillium Communications, Inc.(ホームページ),米Excess Bandwidth Corp.,イスラエルMetalink Ltd. (ホームページ)である。3社とも,論理合成可能な32ビットCPUコア「MIPS32 4K」(EDA Online関連記事1)のラインセンスを取得した。
Centillium社はDSL (Digital Subscriber Line) チップ・セットの半導体メーカで,「MIPS32 4Kpコアを,通信向け独自DSPに利用する」(同社のShahin Hedayat氏, vice president of engineering and chief technology officer)予定(リリース文2)。Excess Bandwidth社は,広帯域通信向けLSIの新興企業である。MIPS32コアを通信向けプロセサに利用する。リリース文3には,同社のSteve Dines氏(CEO)がコメントを寄せている。Metalink社は,DSLチップ・セットの半導体メーカ。「MIPS 32 4Km」(EDA Online関連記事2)を,ANSI,ETSI,ITUのいずれにも対応可能なDSLチップ・セットに利用する。リリース文4には,同社のTzvi Shukhman氏(chairman and CEO)がコメントを寄せている。