米Toshiba America Electronic Components, Inc.(TAEC)は,米HNS社(Hughes Network Systems, a Hughes Electronics Corporation company,ホームページ)が衛星を利用して行なうインターネット・サービス「DirecPC」用セットトップ・ボックス向け,システムLSIを開発・製造中であると発表した(リリース文)。MIPS系の32ビットRISC型CPUコア「TX39H」を中核に,セットトップ・ボックス専用メモリ,ROMコントローラ,FIFO,33MHz動作PCIバス・コントローラ,Smart Cardコントローラなどを集積した。さらに,セキュリティ機能実現のため,リング発信器付タイマなどを搭載したという。内部は+3.3V,外部I/Oは+5Vで動作する。
TAECによれば,このチップの設計では,米CAE Plus, Inc.(ホームページ)と米Green Hills Software, Inc.(ホームページ)が共同で開発した,ハードウエア-ソフトウエア協調設計ツールを活用した。ボストン,コロラド,サンノゼ,そして日本の東芝(およびTAEC)のエンジニアと,HNS社のエンジニアが,この協調設計ツールを使った。米国と日本のエンジニアが携わったことで,実質24時間サポートができたという。リリース文には,HNS社のRobert Cassagnol氏(principal engineer and a lead designer for satellite broadcast products)がコメントを寄せている。