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 三菱電機は2000年のフラッシュEEPROM生産計画を,同社で開いた記者説明会で発表した。現在主力である携帯電話機向けのDINOR(divided bit-line NOR)型の生産をさらに拡大し,1999年末で500万個/月(16Mビット品を1個と換算)のところを2000年末には約2倍の1000万個/月に高める。このため,同社の熊本工場とドイツの工場に対し「1999年の200億円を大きく上回る投資」(同社)を計画中という。

 一方,小型メモリ・カードなどに利用する大容量のAND型フラッシュEEPROMについてはすでに256Mビット品の開発を終えており,2000年末には10万個/月~50万個/月の生産を想定する。小型メモリ・カードについては現在,SmartMediaやメモリースティックといった複数の規格が登場しているが,「どの規格に対してフラッシュEEPROMを提供するかは未定,自社で新規格を提案する可能性もある」(三菱電機 メモリ事業統括部 事業統括部長の張間寛一氏)とした。