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 Bluetoothの標準化活動を進めるBluetooth SIG(Special Interest Group)は,2000年10月初めに,Bluetoothの標準仕様「Version 1.1」を,一部の会員企業向けに公開した。1999年12月に公開済みの「Version 1.0b」の改訂版となる。1カ月のリクエスト受付期間を経て,2000年11月初旬に,WWWサイト上で一般公開する予定。

 Version 1.0bとの相違点は,(1)数百カ所におよぶ前仕様のバグや曖昧な箇所を訂正し仕様に記載したこと,(2)マルチポイント接続の手順の記載を明確にしたこと,(3)規格化作業中の新しいプロファイルに対応できる構成をとること,などである。

 このうち(2)の変更により,実効的な最大データ伝送速度を高めることができそうだ。Version1.0bにおいては,接続するスレーブの台数に関係なく,マスタは常に7台の機器と接続することを想定してデータの送受信を行なっていた。そのため,たとえスレーブが1台しか接続していない状態でも,実効的な最大データ伝送速度は460kビット/秒程度にとどまっていたという。しかも「保証できるのは230kビット/秒程度」(あるモジュール・メーカの担当者)という声があった。

 Version 1.1では,スレーブの接続台数によって動的にデータ伝送速度を変更できるため,最大721kビット/秒の伝送が可能になるという。
このほか(3)の変更により,現在策定中の「プリンタ」,「自動車」,「静止画」,「Audio/Visual」などの新規プロファイルのプロトコル・スタックを,上位層に実装しても動作できるようになる。