PR

1チップのBluetooth用LSIの開発メーカである英CSR(Cambridge Silicon Radio)社は,同社のBluetooth向けLSIの開発ロードマップを明らかにした。現在,量産出荷を開始している製品に加え,機能アップした次世代品を2001年第2四半期から順次サンプル出荷していきたいという。

同社のBluetooth向けLSI「BlueCore シリーズ」は,BluetoothのRFトランシーバ回路,ベースバンド処理回路などを1チップのCMOS LSIで実現しているのが特徴である。第一世代品の「BlueCore 01」は現在,0.35μmルールのCMOS技術を使い,台湾TSMCで量産を始めている。2001年終わりまでには,500万個を出荷したい考えだ。価格は8米ドル前後で,2001年には5米ドルにすると意気込む。

しかしBlueCore 01には音声コーデック回路が集積されていないため,音声通話アプリケーションにはそのままでは利用できない。また,内蔵するROMの容量が小さく,十分なソフトウエア(プロトコル・スタック)を搭載するには外付けのフラッシュEEPROMが必要になるといった課題があった。

この課題を解決した第二世代品「BlueCore 02」が,2001年第二四半期に登場する予定である。音声コーデックを集積したほか,大容量のフラッシュEEPROMを内蔵することで,HCIから上位のプロトコル・スタックを搭載することができるという。BlueCore 02にはフラッシュEEPROM版のほかにマスクROM版を用意する。0.18μmのCMOS技術で製造する。こちらの価格は8米ドル程度。

さらに,マイクロコントローラ・コアに,英ARM社の製品を使い処理能力を高めた「BlueCore 03」のサンプル出荷を2001年第4四半期に予定している。

「BlueQ」は来年対応

このBlueCore 03の出荷と時期を同じくして,米QUALCOMM社の携帯電話機へ向けたLSI「BlueCore 00」をサンプル出荷する予定である。ベースバンド処理の大部分を,携帯電話機が本来備えているベースバンド処理LSIに委ねることで,小型/低価格化をねらうLSIである。携帯電話機のベースバンド処理LSIとの間でのチップ間インタフェースには,QUALCOMM社などが提唱する「Blue Q」を採用する。Blue Qの詳細は明らかになっていないが,すでに複数の半導体メーカが,QUALCOMM社とライセンス契約を進めているという。QUALCOMM社の携帯電話機向けベースバンド処理LSIは,今後Blue Qが標準的に搭載されていくとみられる。

同様のチップ間インタフェースには,フィンランドNokia社などが推進する「BlueRF」もある。CSR社としては,BlueRFへの対応も進めていく考えだ。