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 Nokia社のPaul Chellgren氏(Vice President Business Development and Product Manager)は,同社の携帯電話事業戦略におけるBluetoothの位置付けを語った。Nokia社は2000年12月5日に,同社の携帯電話機をBluetoothに対応させるためのオプション・パックを発表したばかりのため,講演会場は同社の事業戦略に関心を寄せる会議参加者であふれた。

 Nokia社がBluetoothを推進する理由としては,「ユーザをケーブルの洪水から解放させる」ためという。氏は,Bluetoothが普及するには,最初のアプリケーションに何を選ぶか最も重要だとした。「Version 1.0bやVersion 1.1といった技術仕様も重要であるが,どんな用途をユーザに提供できるのか。それがなければ意味がない」(Paul氏)。

 なかではボウリングを例に引きながら「ボウリングでは最初の1本に,いかにうまく当てるかが勝負。後ろのピンへの倒れ方でスコアが決まる。つまり最初のターゲット・ユーザに対していかにフォーカスし,かつそこを取得することが大事。そこを倒せば,回りのピンは,波及効果で倒れて行く」とした。さらに「当社はBluetoothの最初のアプリケーションは,パソコンとのコネクティビティであると考えている。これでユーザを確実につかみ,その後発生するであろうアプリケーションにつなげて行きたい」という。

 同社はBluetoothのアプリケーションを二つに分けて考えている。パソコンとの接続や,自動車でのハンズフリー,そして静止画伝送などは「Phase1」として,まず先に対応するべきとしている。その後,「Phase2」として高速RF仕様や,AVデータ伝送,電子商取引,位置情報特定用途などに使って行くべきとした。

 ただ,Bluetoothには解決するべき課題として「相互接続性,ユーザビリティ,各国の無線規制,製造コストの低減」などが残っていると指摘した。さらに,「Bluetoothはこれまで,早く来る来ると言い過ぎた。これからはもう少し慎重な見方をしよう」と結んだ。