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イメージセンサの構造と新材料の適用個所。(左)内部レンズタイプ,(右)導波路タイプ。
イメージセンサの構造と新材料の適用個所。(左)内部レンズタイプ,(右)導波路タイプ。
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 東レはこのほど,デジタルカメラや携帯電話機用カメラなどに使用されるイメージセンサ向けに,新しい非感光性ポリシロキサン系コーティング剤を開発した(図)。同コーティング剤は優れた透明性/耐熱性/収縮性を持つ上,屈折率の制御が可能という。同社では2007年12月から,国内外のイメージセンサ・メーカー向けに本格販売を開始する。

 新しいコーティング剤はポリシロキサンをベースに独自の分子設計技術を施したもので,「VF」「LS」「MS」「CS」の4シリーズを用意した。「VF」シリーズは,導波路埋め込み用に開発されたもの。独自のナノ粒子分散技術により,ポリシロキサン系では最高レベルに当たる屈折率1.70以上の高屈折率を実現しながら,低い収縮性や高い耐熱性,優れた埋め込み性を確保した。

 「LS」シリーズと「MS」シリーズは,平坦化膜向けで,独自のポリマ設計技術により屈折率制御を可能とした。使用部位に応じて使い分けるが,「LS」シリーズは屈折率1.40~1.50の低屈折率向け,「MS」シリーズは同1.50~1.60の中屈折率向け。耐熱性や平坦性,被覆性や表面塗布性などにも優れる。

 「CS」シリーズは,マイクロレンズ(外部および内部)用に開発されたポリイミド・コーティング剤で,屈折率1.80以上の高い屈折率を持つ。独自の新規ポジ型感光性ポリイミドをベースにして,従来のアクリル系より優れた屈折率と耐熱性を得た。加えて,感光性を持つことからフォトリソグラフィによる高解像度パターンの加工が可能となり,工程簡略化にも貢献する。

 イメージセンサは今後,車載モニタや監視カメラといった用途での伸びが期待されており,2010年には関連材料市場が50億円規模と,現在の約2倍に拡大すると見込まれている。東レは,2010年に売上シェア50%を目指す。

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