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 「IPベンダが収益性を向上するためには、ライセンス収入よりもロイヤリティ収入を重視する販売戦略を採るべきである」。英ARM社の米国法人、米ARM,Inc. Excutive Vice President of Business DevelopmentのMike Muller氏は、IPベンダが今後採るべきビジネス・モデルの指針をこのように表現した。ライセンスとは、IPコアの利用者が設計案件ごとなどに結ぶ、コアの利用権を供与するための契約形態である。一方、ロイヤリティとは、コアを搭載したチップの生産数量に応じてコアの利用料を課金する契約形態である。

 ライセンス収入を増やすためには、ライセンスを供与する設計案件の数を増やす必要がある。しかし、設計案件の増加は、技術支援の負担増大につながる。このため、IPベンダの収益性を高めることは困難になる。これに対し、ロイヤリティ収入を増やすためには、有力な製品を製造する顧客を獲得できれば、手間はかからない。

 ARM社は、1998年の全売上げに占めるロイヤリティ収入の割合が約8%に過ぎなかった。これが1999年には約18%に増加し、非常に収益性の高いIPベンダになった。ロイヤリティ収入が増えた理由は、Muller氏によると「特定顧客に対してARM社のコアの潜在能力を引き出すようなチップ全体の構成を提案してきた成果」だという。