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 英ARM社が,自社製CPUコアを搭載したシステムLSIの製造ライセンスを台湾のTaiwan Semiconductor Manufacturing Company(TSMC)に供与した。同社がファウンドリ専業LSIメーカに製造ライセンスを供与するのは,台湾のUMC(United Microelectronics Corp.)に続いて2社目。

 今回,ARM社が製造ライセンスを供与したのは32ビットRISC型マイクロプロセサ・コア「ARM7TDMI」。UMCに製造ライセンスを供与したのと同じコアである。TSMCはこのコアを搭載したシステムLSIの製造を,ARM社のライセンスを受けたLSIメーカから委託された実績がある。このため,コア自体は,製品への応用実績がすでにあることになる。ただし,これまではファブレスのLSIメーカや機器メーカがARM社のコアを搭載したシステムLSIの製造をTSMCに委託することはできなかった。今回の製造ライセンスの供与によって,ファブレスのLSIメーカや機器メーカが設計したシステムLSIの製造も可能になる。

 TSMCは,組み込み向けマイクロプロセサ・コアではARM社と双璧をなす米MIPS Technologies社のコアをTSMCの製造技術向けに移植することを表明している。ARM社もしくはMIPS社のマイクロプロセサ・コアを搭載するシステムLSIは,今後相当の数が設計されると予想され,TSMCはシステムLSIの製造メーカとしての地盤を固めた格好である。