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 日立製作所は,モータ・マネージメント・タイマを集積した車載機器向け16ビット・マイコン「H8S/2612F」のサンプル出荷を開始した。モータ・マネージメント・タイマとは,電動パワー・ステアリングのモータ制御などに必要な回路である。H8S/2612Fに搭載しているタイマは,6相のノンオーバラップPWM波形を出力できる。このため,産業機器のインバータ制御などにも応用できる。

 H8S/2612Fは,マイクロプロセサ・コアとして「H8S/2600」を採用している。周辺回路は,モータ・マネージメント・タイマ以外に,車内LANの規格であるCAN(Controller Area Network)のインタフェース回路,128kバイトのフラッシュ・メモリなどを集積している。このうちCANのインタフェース回路は,「Boch CAN Ver.2.0B active」に準拠している。またフラッシュ・メモリは,ブロック分割して制御用プログラムなどを消去または書き込むことができる。このため,システムを出荷するときにモータ固有の特性に合わせた調整データを制御用プログラムに追加して書き込むことができる。

 外部から供給する電源は+5Vの単一電源であり,内部の回路は降圧回路で生成した+3.3Vで駆動する。チップは80ピンのQFPに封止している。ユーザのソフトウエア開発環境には,日立の16ビット・マイコン「H8Sシリーズ」用のCコンパイラ,アセンブラなどをそのまま利用できる。サンプル価格は2100円。