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 TDKは、GHz帯域の放射電磁雑音を除去するために使うフェライト・ビーズ「MSZシリーズ」を開発し、2000年1月からサンプル出荷を開始すると発表した(ニュースリリース)。量産は2000年6月から開始する計画で、量産規模は月産1000万個を予定している。パソコンや、その周辺機器、携帯電話機、光通信機器などのEMI(electromagnetic interference)対策に使える。

 開発の背景には、電子機器のクロック周波数向上がある。基本周波数が高くなれば、それに伴いその高調波成分で構成される雑音の周波数も高くなる。現在、電子機器設計の現場では「1GHz~10GHzの雑音に効果があるEMI対策部品が求められている」(TDK)という。しかし、従来のフェライト・ビーズの材料であるNi-Zn系フェライトには、スネークの限界という特性があり、GHz帯域の雑音を除去できる製品の実現は困難だった。今回、TDKは詳細は明らかにしていないが、新規に開発した磁性材料(同社は複合磁性材料と呼ぶ)を使うことで、GHz帯域に効果があるフェライト・ビーズを実現した。

 外形寸法が1608サイズ(製品名はMSZ1608H100)と2012サイズ(同MSZ2012H100)の2製品がある。1608サイズ品は、100MHzのときのインピーダンスが3.3Ω~10Ωの品種がある。たとえば10Ω品の1GHzのインピーダンスは70Ω、4GHzでは150Ωである。

 このほかフェライト・ビーズを四つ並べた3216サイズのアレイ素子(製品名はMSA23216H100)も用意した。サンプル価格は各製品ともに100円。