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グランド層に存在するスリットをまたぐように、信号層に配線を置いた場合、そこを伝搬する信号がどのような影響を受けるかを解析した結果である。
グランド層に存在するスリットをまたぐように、信号層に配線を置いた場合、そこを伝搬する信号がどのような影響を受けるかを解析した結果である。
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 米Applied Simulation Technology, Inc.(Apsim社)は,高速ボードの信号配線を主な対象にした3次元電磁界シミュレータ「ApsimFDTD」を発売した(ホームページ)。このシミュレータを使えば、ボードの配線を伝搬する信号の波形や、遅延、雑音成分などの解析が可能。具体的には、ジグザグ状のクロック配線(meander配線)での自己結合を考慮した信号波形解析や、ICのリード・フレームとボード上の配線との相互作用解析、ビアや電源/グランド層の影響などの解析を実行できる。

 今回のツールに採用した3次元電磁界解析の手法は、FDTD(finite difference time domain)法と呼ぶものだ。これにSpiceを使う回路解析を組み合わせた。タイム・ドメインと周波数ドメインの両方の解析ができる。従来の伝送線路シミュレータ(SI:signal integrityツール)と比べたメリットは、高周波領域での解析精度が高いことにある。伝送線路シミュレータは、準TEM近似すなわち2次元での計算を行なっていたため、高い周波数の解析では誤差が大きくなってしまうという。国内での価格は400万円から。