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 沖電線(本社川崎市)は,ワイヤ放電加工機で使う黄銅製ワイヤの回収・リサイクル事業「OBワイヤ・リサイクル・ネットワーク」を開始した。顧客が使用したワイヤを沖電線が回収し,新しい製品に再生する。2008年度には,1カ月当たり20t,2010年度には60t(回収率60%)の回収を目指す。

 同社は1999年から,ワイヤのボビンを回収・リサイクルしており,回収実績は,国内出荷数の60%に達している。その一方で,ワイヤについては,主にほかの加工金属くずとともに産業廃棄物として処理業者に売却していた。今回,中国の関連会社である厦門多威沖電線で再生した製品が,現在の「OKIWELL」の生産品と同等の性能と品質を確保できたことから,新事業を開始した。

 当面は,回収したワイヤを中国に輸出し,厦門多威沖電線で製品に再生する。今後,使用済みワイヤを安定して回収できるようになり次第,沖電線の岡谷工場(長野県岡谷市)に溶融炉を新設し,原材料から製品までを一貫して扱う計画だ。

 OBワイヤ・リサイクル・ネットワークでは,使用済みワイヤの回収量に応じて新品のワイヤを,無償で顧客に提供する。事業開始当初は,70kgの使用済みワイヤにつき,新品の標準ワイヤ20kgを還元するという。回収の際に使う梱包袋や輸送費については,沖電線が負担する。

 近年,LME(London Metal Exchange)の銅相場は不安定に推移しているが,同事業は銅相場の影響を受けにくい。そのため沖電線は,同事業によって部材の安定調達が可能となる。同社では,環境対応に加えて安定調達も,同事業のメリットとみる。

営業本部 営業企画部
電話:044-754-4360

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「OBワイヤ・リサイクル・ネットワーク」事業のフロー
「OBワイヤ・リサイクル・ネットワーク」事業のフロー
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