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 村田製作所は、欧州の携帯電話サービスであるGSMの端末に向けた第1中間周波用表面弾性波(SAW:surface acoustic wave)フィルタ「MKFC□□□Mシリーズ」を発売した(ニュースリリース)。外形寸法は3.8mm×3.8mm×1.5mmと小さい。従来のSAWフィルタで必要だった、外付けの通過帯域伸長用コイルは必要ない。このためGSM端末の小型化に貢献できるという。

 外付けのコイルが不要にできたのは、表面弾性波の伝搬(振動)モードを変えたためだ。従来は水晶基板のレイリー波と呼ぶ伝搬(振動)モードを使っていた。これでは大きな圧電性を確保できなかったため、フィルタにした際に十分な通過帯域を確保できなかったという。今回は、SH(shear horizontal)波という伝搬(振動)モードを採用するとともにフィルタの電極構造などを工夫することで、外付けコイルなしに十分な通過帯域を確保できるようになった。

 中心周波数(f0)は200MHz、225MHz、241MHz、246MHzの四つの周波数に対応した製品がある。通過帯域(3dB減衰する範囲)は230kHz。阻止域での減衰量は、たとえばf0-3.0MHzで65dB、f0-3.0MHz~f0-1.6MHzの範囲で60dB、f0-0.6MHz~f0-0.4MHzの範囲で40dB、f0-0.4MHz~f0-0.2MHzの範囲で17dB、f0+0.2MHz~f0+0.4MHzの範囲で17dB、f0+0.4MHz~f0+0.6MHzの範囲で40dB、f0+1.6MHz~f0+3.0MHzの範囲で60dB、f0+3.0MHzで65dBである。-20℃~+75℃での周波数温度係数は1.5ppm/℃。サンプル価格は300円。すでに1999年12月から月産100万個体制で量産を始めている。2000年4月には月産200万個体制に拡充する。