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 米ABI Research社は,GPS機能付き携帯電話機の市場規模が2008年に500億米ドルに達し,2012年には1000億米ドルを上回るとの見通しを発表した(発表資料)。出荷台数は2008年に約2億4000万台となり,2012年には5億5000万台を超えるとする。現在,GPS機能付き携帯電話機の多くはCDMA方式に対応しているが,2008年前半には,第3世代のW-CDMA方式に対応するGPS機能付き携帯電話機市場が立ち上がり始めるとABI Research社は予測する。

 近年のGPS機能付き携帯電話機に関わるM&Aには,フィンランドNokia Corp.によるデジタル地図データ大手の米Navteq Corp.の買収(Tech-On!の関連記事1)や米Broadcom Corp.によるGPS用ICメーカーの米Global Locate,Inc.の買収(Tech-On!の関連記事2),英CSR plc.によるスウェーデンNordNav Technologies ABと英Cambridge Positioning Systems Ltd.の買収(Tech-On!の関連記事3),オランダTomTom N.V.によるオランダTele Atlas N.V.の買収(Tech-On!の関連記事4)などが挙げられる。これらの企業動向は,各メーカーがGPS機能付き携帯電話機市場への本格的な参入を計画していることを示すとABI Research社は分析する。同社によれば,チップセット・メーカーは既に,携帯電話機にGPS機能を低コストで統合し,位置検出の精度や初期位置算出時間(time-to-first-fix),屋内の環境での受信性能などを高める技術を持っているという。

 一方,ナビゲーション用のアプリケーション開発を手掛ける企業や携帯電話事業者は,魅力的な位置情報サービス(LBS:location based services)の提供を始めつつある。加えて,携帯電話機メーカーは,GPS機能付き携帯電話機だけではなく,GPS機能を使った独自のアプリケーションやサービスの導入に大きな関心を寄せているとする。結果として,今後5年間でGPS機能付き携帯電話機市場は大幅に成長するとABI Research社は予測する。また,フィンランドNokia Corp.や米Motorola, Inc.,カナダResearch In Motion Ltd.,韓国Samsung Electronics Co., Ltd.といった大手携帯電話機メーカーに加え,台湾High Tech ComputerCorp.(HTC)や台湾Quanta Computer Inc.,台湾Inventec Appliances Corp.といったアジアのODM(Original Design Manufacturing)メーカーもGPS機能付き携帯機器を手掛けるようになっているとABI Research社は説明する。

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