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 米Adobe Systems Inc.は2007年12月4日,RIA(rich internet application)実行環境「Flash Player 9 Update 3」の配布を開始した。RIAはWebと同じネットワーク技術を使い,動画やアニメーション,音声などさまざまなメディアを組み合わせたコンテンツやプログラムのこと。Webブラウザー上で動作し,Webの標準記述言語であるHTMLの範囲では不可能な豊かな表現と使い勝手を再現できる。

 Flash Player 9 Update 3は「MovieStar」という開発コード名で呼ばれていたもので,最大の特徴はH.264形式の動画再生機能を備えたこと。米Microsoft Corp.のRIA実行環境「Silverlight」が,HD DVDなどの動画符号化形式であるVC-1に対応し,高品質な動画を再生できる点を売り物にしている。Flash Player自体の普及ではSilverlightに大きく先行しているが,HD対応では若干遅れをとっていた。それが今回のH.264対応で追い付いた格好だ。On2 VP6コーデックを利用したHD動画再生は旧版のFlash Player 8から利用可能だったが,高画質を売りにしたサービスでOn2 VP6コーデックを採用した事例はあまり見かけないのが現状だ。

 対応するOSはWindows,MacintoshおよびLinux。いずれも同日から利用可能である。またAdobe Systems社は,Flash対応動画を配信するためのサーバー・ソフトウエアである「Flash Media Interactive Server 3」「Flash Media Streaming Server 3」も発表した。Streaming ServerはFlash Playerで再生できる動画をライブ配信するためのもの。暗号化コンテンツの配信も可能。Interactive Server 3はStreaming Server 3を包含し,さらに著作権管理機能などを付加している。前者の価格は995米ドルから,後者の価格は4500米ドルから。