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 ソニーは1999年度第3四半期の連結業績を発表,売上高は対前年同期比1.8%減の1兆9160億900万円,営業利益は同10.2%減の1642億 400万円だった。円高の影響で円換算後の業績は落ち込んだものの,現地通貨ベースでみると,売上高が対前年同期比10%増,営業利益が同38%増と大幅な増収増益となった。

 この増収増益を牽引したのはエレクトロニクス製品の売り上げである。同社の売り上げのうち63%を占めた。前年同期に比べ3ポイント高い。特に海外での売り上げが伸びた。現地通貨ベースでみると,国内での売上げが対前年同期比11%増であるのに対し,米国で対前年同期比19%増,欧州で同17%増である。「パソコン(VAIO)やカメラ一体型VTR,DVDプレーヤの売上げが堅調に伸びている」(同社)という。

 一方,相対的にゲーム関連製品の売り上げが低下した。売り上げ構成比12%は対前年同期比で3ポイント低い。同社はこの要因として「プレイステーション本体の値下げ,ゲーム・ソフトの単価が低下していること,プレイステーション2発売をにらんだ買い控え」を挙げた。プレイステーション2に関しては,「2000年3月4日の100万台出荷に向け順調に生産が進んでいる」とした。