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 ソニーは,パソコンやAV機器などの自社製品をインターネット経由で販売するWWWサイト「ソニースタイル」を2月1日に開設した(発表資料)。すでに同社のパソコン「VAIO」の関連製品の販売を開始している。2月14日からは一部のAV機器,3月初旬には「サイバーショット」などのディジタル・スチル・カメラ,3月中旬からは「メモリースティックウォークマン」などの音楽プレーヤ関連製品の販売を始める。初年度の売り上げ目標は100億円。 3~5年以内にソニー製品の売り上げの「20%を販売することを目指す」(WWWサイトの運営などを行なうソニースタイルドットコム・ジャパン代表取締役社長の佐藤一雅氏)。

 それぞれの製品を単体で販売するよりも,複数の製品を組み合わせる,ユーザごとにカスタマイズするといった販売方法を打ち出すことで,系列の販売店や家電量販店などでの販売と差異化する。「製品と,ネットワーク,ソニースタイルが提供するサービスを組み合わせて,製品の新しい使い方を提案していく」(佐藤氏)。たとえばパソコンでは,あらかじめ特定のソフトウエアを組み込んだモデルや,ユーザの要求に応じてメモりなどの構成を変えるいわゆるBTO(build to order)方式での販売などを予定している。AV機器でも,このサイトでしか手に入らない配色の製品やオーダーメイド品などを用意していくもよう。発表会での発言を聞く限り,当面は量販店で買う場合と比べ同等か高めの価格設定になりそうだ。

 WWWサイトと既存の販売店とを連携する仕組みも用意した。「bit-Select(ビット・セレクト)」と呼ぶ。「ソニースタイル」のなかに「bit-Select」用のページを用意して,提携先の店舗が製品の検索やプロモーションなどに利用できるようにする。各店舗は,こうした仕組みを活用して,受注の代行や,製品購入のコンサルティング,製品のメンテナンスや設置などを行なう。まずはソニー系列の販売店やパソコン量販店との提携を通じて展開していく。

 ソニーのねらいの一つは,販売チャネルを増やすことで製品の販売を促進すること。もう一つのねらいとして,顧客の消費動向の吸い上げがある。ソニースタイルドットコム・ジャパンは,「ソニースタイル」での販売履歴などをもとに,顧客のデータベースを作成する。このデータを,顧客の囲い込みや将来の製品開発に利用する。まずは,顧客ごとにカスタマイズしたWWWページを表示する,顧客に応じた製品を推薦するといった手法を試していく。「究極的には,ユーザの声をダイレクトに商品開発に反映したい」(佐藤氏)。

右がソニースタイルドットコム・ジャパン 代表取締役社長の佐藤一雅氏。左はソニー 執行役員 副社長の小寺淳一氏。
右がソニースタイルドットコム・ジャパン 代表取締役社長の佐藤一雅氏。左はソニー 執行役員 副社長の小寺淳一氏。
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