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携帯型音楽プレーヤーに非接触で給電
携帯型音楽プレーヤーに非接触で給電
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給電側と機器の間に金属などが挟まれる場合を想定した実演。給電が停止している
給電側と機器の間に金属などが挟まれる場合を想定した実演。給電が停止している
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非接触給電の仕組みを一部で利用し,電車の模型を走行させた実演
非接触給電の仕組みを一部で利用し,電車の模型を走行させた実演
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2.5W出力品を利用している
2.5W出力品を利用している
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この時の給電効率が70%以上あることを,リアルタイムに示した
この時の給電効率が70%以上あることを,リアルタイムに示した
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 セイコーエプソンは,携帯機器に向けた非接触給電モジュールで,出力を現行品の5倍となる2.5Wに高めた品種を,2008年5月から量産出荷する。5Vで500mAの給電が可能で,一般的な携帯電話機(800mAhの2次電池を搭載する場合)の充電に応用した場合,約1時間30分で満充電にできる。

 セイコーエプソンは既に2007年10月から,0.5W出力の非接触給電モジュール「AT05」の量産出荷を始めていた(発表資料)。ボタン電池などで駆動する小型携帯機器に向けたモジュールで,給電時の効率が70%程度確保できることを強みとする。一方で来春量産開始する2.5W品「AT25」は,より大型のLiイオン2次電池を使う機器に向けた。携帯電話機やデジタル・カメラ,携帯型音楽プレーヤなどへの搭載を想定するもよう。ただしセイコーエプソンは,どのような用途に展開するかを明らかにしていない。

金属検知機能などを搭載

 開発する非接触給電モジュールは,電磁誘導コイルを使ったもの。制御用ICやコイル,そしてモジュール組み立てまでセイコーエプソンが自社で行う。充電時などに誤って金属に給電しないようにする検知機能や,温度検知機能,ID認識機能などを備える。電磁誘導コイル間での給電効率は90%以上あるが,安全回路や認証回路が介在することで,実効的な給電効率は70%程度という。

 セイコーエプソンは,試作した2.5W出力の非接触給電モジュールを使った実演を,2007年11月中旬に横浜で開催した「Embedded Technology 2007」で披露した。模型の電車や携帯型音楽プレーヤを,非接触給電を使って駆動した。入力した電力に対して取り出せた電力の割合が70%以上あることを,パネルで示して見せた。このほか太陽電池パネルを搭載したリュックサックを用い,非接触給電で携帯型音楽プレーヤに給電する実演も見せた。

 セイコーエプソンはこのほか,出力を15Wまで高めた非接触給電モジュールも開発中である。こちらは村田製作所の急速充電対応のLiイオン2次電池と組み合わせることで,「急速充電システム」として提供する予定である。15W品は2008年以降のサンプル出荷を予定している。

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