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 ソニーの代表取締役社長兼CEOの出井伸之氏は,2000年3月30日に開催した経営方針説明会で,現状分析や今後の事業展開を示した。まず,現状分析については「米国のサイバー化はついに第3段階に入った。ここで第1段階は新興サイバー企業の台頭である。第2段階はリアルな企業の逆襲である。米General Motors社などの既存の大企業がIT技術を事業に取り込む動きだ。第3段階は,リアル企業とサイバー企業の融合である。米AOL社と米TimeWarner社の統合などがこれに当たる。いよいよブロードバンドの時代になる」(出井氏)。

 ソニーの現状については,「エレクトロニクス事業の回復が目覚しい。世界の全事業地域において,現地通貨ベースで10%以上の増収を確保する。プレイステーション2も120万台以上の出荷になった」と,事業の好調ぶりをアピールした。

 今後の事業展開については「三つの点に注力する。一つは,工場の再編など既存事業の構造改革である。たとえば,全世界の70の工場を2002年3月までに55に減らす。エレクトロニクス分野の構造の変化で,組み立て部分の合理化が可能になった。2点目は既存事業へのIT技術の取り込みである。プレイステーション・ドットコムやソニースタイルドットコム・ジャパンなどがこれに当たる。3点目は,ネット銀行やマネックス証券など,新規ネット事業への進出である」とした。