伊仏合弁のST Microelectronics社は、従来品に比べてオン抵抗を1/3~1/4に削減したパワーMOS FET「STP12NM50」を発売した(ニュースリリース)。耐圧は500Vで、オン抵抗は標準で0.3Ωである。パッケージはTO-220。「従来品に比べるとオン抵抗は1/3~1/4に削減できる。
これをスイッチング電源に使えば、変換効率が最低でも2%向上し、さらにヒートシンクを約40%小型にできる」(ST Microlelectronics社)という。同社では、開発品に適用した技術を「MDmesh(Multiple Drain mesh)」と呼んでいる。ゲート容量は、従来品に比べて約40%小さい21nCを実現している。ドレイン電流は12A、アバランシェ耐量は400mJ、dv/dt(peak diode recovery voltage slope)は6V/nsである。
このほか、DPAKに封止した「STD5NM50」もある。耐圧は500Vで、オン抵抗は最大0.8Ω、ドレイン電流は5Aである。