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ExxonMobil Chemical Company Senior Vice PresidentのJames P. Harris氏
ExxonMobil Chemical Company Senior Vice PresidentのJames P. Harris氏
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 2007年12月2~5日に開催された「EVS23」では,Liイオン2次電池向けの大手セパレータ・メーカーである東燃化学が親会社のExxonMobil Chemical Companyのブースで電動車両向けLiイオン2次電池用セパレータを展示した。ExxonMobil Chemical社Senior Vice PresidentのJames P. Harris氏にLiイオン2次電池用セパレータに対する取り組みを聞いた。

――なぜハイブリッド車向けのセパレータを開発しているのですか

Harris氏:ExxonMobil Chemical社は石油化学メーカーとして世界トップ3の地位にあり,スペシャリティ事業として40年間に渡ってさまざまなフィルムを手掛けてきた。セパレータ事業は東燃化学が20年近く開発してきた歴史がある。同社は1991年に世界で初めて商用化されたLiイオン2次電池にセパレータを供給した実績を持つ。

 Liイオン2次電池用セパレータは現在でも年間15%の成長を続けている市場であり,携帯電話機やデジタル・カメラなどの携帯機器向けには,より小さく,よりパワーのある,より効率的な製品が求められている。

 一方,携帯機器用Liイオン2次電池に加えて,自動車分野でもハイブリッド車や電気自動車などに向けたLiイオン2次電池市場が立ち上がりつつあり,将来的に有望な市場である。ただし,携帯機器向け電池とは大きく異なり,出力特性や安全性,信頼性などの向上が必要だ。

 こうした課題に対して,ExxonMobil Chemical社と東燃化学が共同で開発した新しいセパレータが貢献できると考えている。具体的には,シャット・ダウン機能はそのままに,より高い耐熱性を有していることである(関連記事)。実際,米国の研究機関であるSandia National Laboratoriesが評価した結果では,最も性能が高いセパレータとして認められたとの話を聞いている。

――韓国にセパレータの生産拠点を設立するとのことですが…

Harris氏:韓国の生産拠点についてはまだ決定事項ではなく,検討を開始した段階である。ただ,韓国の生産拠点では,日本の生産拠点とともに電動車両向けに開発した新しいセパレータを製造したいと考えている。

 さらに,韓国の拠点にはハイブリット自動車や電気自動車などのさまざまな用途における先進的な電池システムを研究することを目的とした「Battery Test Center」を設ける予定である。韓国の拠点は,韓国の電池メーカーに供給する拠点ではなく,世界中の顧客に供給するグローバル・サプライヤー・ポイントとして位置付けている。

――ハイブリッド車や電気自動車にLiイオン2次電池はいつごろ採用されるとお考えですか

Harris氏:はっきりとしたことは分からない。ただ,私の推測として付け加えるならば,2010年ごろに新しいセパレータなどを採用した次世代Liイオン2次電池の採用が始まるのではないだろうか。

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