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 Networld+Interop 99 Tokyoでは,まもなく始まるNTTのADSL(asymmetric digital subscriber line)サービスをにらみ,ADSL関連製品が多数出展された。NTTは1999年秋から,インターネット接続事業者向けのサービス「ADSLアクセスライン」を提供する予定になっている。伝送速度は下りが最大500kビット/秒,上りが最大200kビット/秒である。
 今回の展示会で,ユーザ宅に置くADSLモデムを出展したのは,NEC,住友電気工業,富士通,米PairGain Techonologies社,米Aware社。いずれもルータ機能を内蔵しており,ADSLモデムにパソコンをつなげばインターネット接続が可能になる。

NECのADSLモデムは16万円

 価格や出荷時期を示すなど,もっとも積極的な展示を行なったのがNECである。同社が出展した国内向けADSLモデムは,ルータ機能を内蔵する「ATU-R32J」。価格は16万円。このほか,通信事業者の局舎に置くDSLAM(DSL access multiplexer)「AM30」と海外向けの「ATU-R32A」,ATM端末との接続を想定した「ATU-R31A」を出展した。AM30の価格は298万円から,ATU-R31Aは10万9000円である。出荷時期は9月を予定する。

 住友電気工業は,ADSLモデムとDSLAMで構成される「MegaBit Gear Lite」を出展。価格は公開していないが,「NEC製品より安くしたい」(同社)という。NTTのサービスには,NECと住友電気工業の2社の機器が使われるようだ(参考記事)。

 また,富士通はADSLモデムだけを出展した。DSLAMは未開発という。

 NEC,住友電工,富士通の製品は,「G.992.2」(旧G.lite)の付属勧告AnnexCに準拠する。AnnexCは,ISDN回線とADSL回線の干渉(クロストーク)による伝送速度や伝送距離の低減を緩和するための,日本国内向けの規格である。

 このほか,安藤電気はxDSLテスタ「AE5321」を展示した。回線の利用状態をシミュレーションするためテスタで,国内仕様のADSLモデム対応モジュールを今後追加する予定という。

参考記事:NTTのADSLモデム調達メーカ,NECと住友電気工業の2社に(99.5.11)
左上から,NECのADSLモデム,NECのDSLAM,住友電気工業のADSLモデムとDSLAM,富士通のADSLモデム,ソネット(米Aware社)のADSLモデム,安藤電気のxDSLテスタ,日本AMDのADSLリファレンス・ボード(クリックすると,詳細な画像を見ることができます)